高速道路の土木工事は、膨大な量の材料や機械、人員が投入されます。工事の入札・契約を公平、公正なものにするためには、精度の高い積算による工事費の算定が重要です。
阪神高速技研は、工事を発注する阪神高速道路(株)から委託を受けて土木工事の積算業務を実施し、発注手続きを支援。適正な予算の執行と公共工事の品質確保に寄与しています。
土木工事の発注にあたっては、入札参加業者が工事費を適正に算定できるように、明確な基準や根拠が示される必要があります。
阪神高速技研は、阪神高速道路(株)が発注する土木工事に要する費用の積算基準を定めた「阪神高速道路(株)土木工事標準積算基準」の改定をサポート。建設資材の価格変動についての調査分析、積算に用いる単価に関する資料の作成やとりまとめにもあたっています。また阪神高速グループで用いられる「土木積算システム」の開発にも関わり、その運用管理と保守メンテナンスもサポート。土木積算の根幹ともいうべき業務を幅広く実施して、阪神高速道路(株)をサポートしています。
複雑な計算をともなう土木工事の積算では、経験と実績が精度・品質を大きく左右します。
阪神高速技研は、多数の土木工事を手がけ、積算業務で豊富な経験と実績を持つ阪神高速道路(株)から積算技術とノウハウをダイレクトに継承。実務経験を持ち、高い専門性を有するスペシャリストを育成し、国土交通省や公的機関から業務委託された積算業務で高い評価を受けています。委託業務を通じて得た新たな知見とノウハウは社内にフィードバックされ、積算技術のさらなる向上に役立てられています。
阪神高速道路(株)から受け継いだ積算の技術とノウハウを次の世代へバトンタッチするために、阪神高速技研は、若手人材を積極的に受け入れ、独自の教育によって成長の機会を提供。設計、施工管理などさまざまな部署をローテーションで経験することによって、幅広い知識を持つ新たな担い手の育成に取り組んでいます。